この記事の目次
春名英語塾では2学期に入り、受験生の英語学習が大きく変わってきました。
英検に合格した。全国模試の偏差値が上がった。ご家庭にとっては、ほっとできる大きな結果です。一方で、大学受験では「その結果を次に何へつなげるか」によって、その後の伸び方が変わります。
高校1・2年生の間は、英単語・英文法・Reading・英検Reading/Writing・全国模試などを通して、まず「大学受験に使える英語の基礎」を作っていきます。しかし高校3年生の秋になれば、いつまでも基礎だけを続けているわけにはいきません。ここから必要になるのは、「英語力を上げる勉強」から「志望大学の問題で点を取る勉強」への切り替えです。
今回は、①明石西高校・受験生の英検準1級合格、②兵庫県立大学を含む国公立・私立大学の志望校別対策、③加古川西高校・高校2年生の全国模試英語偏差値60突破についてご報告します。生徒たちの努力とともに、保護者の方に知っていただきたい「ここからの対策」もお伝えします。
保護者の方に先にお伝えしたいこと
英検準1級・模試偏差値60は、ゴールではなく、次の入試対策へ進むための大切な通過点です。
- 受験生は、志望大学の出題形式と時間制限に合わせて学習を切り替える時期です。
- 高校1・2年生は、英検Reading・Writingを通して、受験英語へつながる土台を作ります。
- 結果だけで終わらせず、努力の中身と次の一手まで見通せることが、お子さまの安心につながります。
① 明石西高校3年生 英検準1級合格
まず大きな結果が出ました。明石西高校の高校3年生が英検準1級に合格しました。

今回の成績では、4技能総合でCEFR B2。特にWritingは高いスコアを取ることができました。
ただ、今回の記事で一番お伝えしたいのは「準1級に合格した」という結果そのものだけではありません。この生徒は夏休みから現在まで、毎週のように英文を書き、迷いながらも添削を繰り返してきました。
保護者の方に見ていただきたいのは、合格という結果だけでなく、その先の大学入試で使える「書く力」まで、本人がどのように積み上げてきたかです。英検の合格は、その努力が形になった一つの証です。
夏休みから毎週続けてきた英文添削
以下は、その添削記録の一部です。個人情報を含む部分は掲載せず、指導内容が分かる箇所のみを抜粋しています。



たとえば、Artificial lighting → Light pollution → Bat population declines → Conservation programs → Bat recoveryというように、「本文に何が書いてあるのか」をバラバラの英文として理解するのではなく、原因→結果→対応→結論という論理の流れとして整理する練習をしています。
また、AlthoughとHoweverの使い分け、In contrastが何と何を対比しているのか、抽象的な名詞を使った場合の説明不足、主語を曖昧にしないこと、本文の事実と自分の解釈を混同しないこと、最終段落の結論を正確につかむことなどを一つずつ修正してきました。
私は英文添削で、単純に「ここは文法ミス」「この単語に変えよう」だけを指摘することはあまりしません。なぜその英文を書いたのか。本文のどこを根拠にしたのか。その一文が段落全体の中で何をしているのか。ここを生徒自身が説明できるところまで確認します。大学入試の英作文や要約では、この力が非常に重要だからです。
実際の添削ではここまで見る

英文を「書ける」だけでは足りません。内容を正確に読み、論点を整理し、必要な情報を選び、自分の主張を理由と具体例で支える。この順序を、答案の中で見える形にしていきます。
英検準1級の次は兵庫県立大学GLB
彼女の次の目標が、兵庫県立大学 国際商経学部 グローバルビジネスコース(GLB)の学校推薦型選抜です。
2027年度入試では、GLBの募集人員は20名。入学考査日は2026年11月29日です。出願にはCEFR B1以上の英語資格が必要で、英検では2級が基準となります。今回取得した英検準1級はCEFR B2に相当します。
ただし、「準1級を持っているから合格できる」という入試ではありません。選抜では、調査書、学校長の推薦書、英語能力検定のスコア、小論文、面接を総合して判定します。小論文は英語による出題・解答、面接は英語による口頭試問です。2027年度学校推薦型選抜学生募集要項を必ず確認してください。
前年度のGLB学校推薦型選抜は46名が受験して20名が合格しており、実質競争倍率は2.3倍でした。準備なしで通る入試ではありません。だからこそ夏休みから英文要約・意見論述を繰り返してきました。ここからは、「英検に合格する英語」から「兵庫県立大学GLBで合格点を取る英語」へ切り替えます。
合格の先にある「大学別対策」
英検準1級は大きな成果です。ただしGLBでは、英語で考え、要点を整理し、自分の考えを伝える力が問われます。資格取得で止めず、志望校の出題に合わせて何を仕上げるか。ここからが受験生の勝負です。
▶ 兵庫県立大学を考える保護者の方
- Amebaブログ|兵庫県立大学グローバル現役合格
GLBを目指した先輩が、どのように英語を積み上げたかを紹介した過去の合格事例です。 - WordPress|兵庫県立大学について調べてみた
本年度の出願条件・選抜方法は、必ず本文中の公式募集要項とあわせてご確認ください。
内容→構成→英語の順で考える
GLB対策で現在重視しているのは、①本文を正確に読む、②論点を整理する、③必要な情報を選ぶ、④自分の主張を決める、⑤理由と具体例を論理的につなぐ、⑥制限時間内に英語でまとめる、という流れです。
最初からきれいな英文を書こうとすると、内容が薄くなったり、本文から論点がずれたりします。そこで、内容→構成→英語の順番で考えます。これは兵庫県立大学だけではなく、国公立大学の自由英作文・要約問題でも使える考え方です。

② もう一人、兵庫県立大学を目指す加古川西高校生も対策開始
今年はもう一人、加古川西高校から兵庫県立大学・環境人間学部を目指している受験生もいます。こちらは現在、添削を始めて2〜3回程度。ここから本格化します。
2027年度から兵庫県立大学環境人間学部は4学科体制へ改編されます。学校推薦型選抜では、全体の学習成績の状況3.5以上が出願条件で、1校につき各学科1名。小論文、出願書類、資格・技能の得点、面接を総合評価し、小論文には英語による出題も含まれます。
さらに2027年度入試では英語資格も得点化され、英検2級は10点、英検準1級は25点、英検1級は50点という扱いです。英検Reading・Writingで作ってきた基礎を、大学入試へつなげることができます。
英検を「資格」で終わらせず、推薦入試・共通テスト・国公立2次・私大入試へどうつなげるかについては、Amebaブログ「大学入試&英検大学入試利用事情」でも詳しく書いています。資格が、お子さまの受験日程や選択肢にどう関わるのかを考える際の参考にしてください。
10月中間考査後、いよいよ過去問実践段階へ:過去問演習に「時間制限」を入れて入試をよりリアルに
※共通テスト演習をしている生徒は常に時間制限を入れています(共通テストは時間との勝負)
現在は、正しく読む、根拠を見つける、論点を整理する、英文を組み立てるという精度を優先しています。しかし中間テスト終了後からは、本番と同じように時間制限を設定します。生徒自身が「できたつもり」ではなく、限られた時間の中でどこまでできるかを確かめる段階に入ります。
入試では「時間をかければできる」では不十分です。決められた時間の中で、何を捨て、何を書くのか。ここまで含めて入試対策です。
週末は受験生全員、志望大学対策へ
兵庫県立大学だけではありません。2学期から週末は受験生全員について、それぞれの志望大学の問題を中心に進めています。同じ英語でも大学によって、長文量・語彙レベル・文法問題・内容一致・英作文・要約・時間配分は全く違います。
したがって秋以降は、「英語の勉強をする」のではなく「○○大学の英語で合格点を取る勉強をする」という発想が必要になります。
受験生の保護者の方へ
秋の学習は、量を増やすだけでは不十分です。お子さまの志望校で必要な問題形式を見極め、時間を測り、答案を直し、次の課題へ進む。その繰り返しが本番の得点につながります。
③ 加古川西高校2年生 全国模試英語偏差値60突破
そして受験生だけではありません。加古川西高校・高校2年生女子が、2学期の全国模試英語で偏差値60を突破しました。

7月には別の加古川西高校2年生が全国偏差値65を超えています。「■部活多忙組2年生[加古川西]全国偏差値英語65到達へ」でもご紹介しました。今回また別の高校2年生が60を突破したことになります。
▶ 高2から受験英語を始める意味を知りたい方
- Amebaブログ|加古川地区 2年生 英検2級続けて合格
英検Readingから共通テスト・難関大学対策へ切り替える考え方を紹介しています。
なぜ高校2年生から受験英語を始めるのか
高校3年生の秋になって「単語が足りない」「英文法がまだ終わっていない」「長文を読むのが遅い」という状態では、志望校別対策に十分な時間を使えません。
高校3年生の秋に、兵庫県立大学の要約を書く、国公立大学の自由英作文を書く、私立大学の過去問を時間内に解く。そのためには、高校1・2年生で基礎を終わらせておく必要があります。
春名英語塾で高校1・2年生に英検2級レベルのReadingを取り入れている理由もここにあります。英検2級という資格そのものを最終目標にしているわけではありません。Readingは大学受験・共通テスト英語を読むための基礎、Writingは「意見→理由→具体例→結論」を組み立てる練習、全国模試は初見英文に対して本当に力がついているかを確認する場所です。
高2で偏差値60に乗ることは、「もう安心」という意味ではありません。高校3年生で志望校別対策に時間を使える位置まで来た、という意味です。だからこそ今の結果を次の学習計画へつなげます。
英検合格も偏差値60も「途中経過」
英検準1級合格。そして、全国模試偏差値60突破。もちろん素晴らしい結果です。しかし春名英語塾では、ここを最終地点とは考えていません。
英検に合格したら次へ。偏差値60を超えたら次へ。高校3年生になれば、志望大学の問題を、決められた時間内に、合格に必要な精度で解く。そこまでつなげて初めて、高校1・2年生から積み重ねてきた英語学習が大学受験で生きてきます。
ご家庭で見ていただきたい3つのこと
- 結果の次に、どの大学・どの形式を目指すのか。 英検や模試の結果を、次の受験計画へつなげます。
- 「できた」で終わらず、答案を直しているか。 読み方・書き方・時間配分は、添削と振り返りで少しずつ変わります。
- お子さまが努力の手応えを持てているか。 小さな前進を確認しながら、次の課題へ進むことが長い受験期の支えになります。
2学期。受験生はここから本当の志望校別対策へ。高校1・2年生は、その段階へ進める英語力を今のうちに作ります。春名英語塾では、一人ひとりの現在地と志望校を見ながら、勉強内容をここからさらに細かく変えていきます。
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